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ウェスタンブロッティングのコツ
セミドライ式ブロッティングの原理と作業の流れ
ブロッティング(転写)
電気泳動で分離した成分を電気的に膜( メンブレン) 上へ移し取り検出する“ブロッティング法”
ブロッティングは、目的成分を特異的に高感度で検出する為、タンパク質・DNA・RNA の基本的な研究手法として広く利用されています。ブロッティング法は、DNAを膜(メンブレン)に移す方法がサザンブロッティング(SouthernBlotting)、タンパク質を膜(メンブレン)に移す方法がウエスタンブロッティング(Western Blotting)と呼ばれています。
原理
セミドライ式ブロッティングとは、平らな電極板の間に、ブロッティング溶液を含ませたろ紙、電気泳動後のゲル、膜( メンブレン) を積層して密着させ、電気を流してゲル中の試料を膜上に移行させるものです。セミドライ式ブロッティングは、ブロッティング溶液をろ紙に含ませるだけなので溶液が少量で済みます。また、過電流や発熱の心配も少ないので冷却装置や専用電源も必要ありません。さらに3種類のブロッティング溶液を利用することでブロッティング効率が高くなり、高速用ブロッテイング溶液で通電時間を短くできます。
近年、「高速ブロッティング」の利用が増えていますが、最適化された条件(ブロッティング溶液組成、通電条件など)がありますのでご注意ください。
ATTOでは「EzFastBlot」「EzFastBlotHMW」として紹介しています。
セミドラインブロッティングでは「ろ紙」がブロッティング溶液保持の為に重要な役割をしています。ろ紙の厚みや枚数に考慮ください。
◆結果がおもわしくない時は、1.試料調製、2.電気泳動、3.ブロッティング、4.検出(ブロッキング~抗原抗体反応~発光・発色検出)の4つの過程に分けて原因を考えてみてください。
例えば、プレステインマーカーを同時に泳動・ブロッティングしている場合、これらに問題がなければ試料(溶液)か検出に要因があるかもしれないと推測することが出来ます。
以下の資料「実験のコツ」シリーズも参照ください。
セミドライブロッティング/ウエスタンブロッティング実験のコツ
セミドライブロッティング 実験方法 |
ウエスタンブロッティング のコツ |
ウエスタンブロッティング 化学発光検出のコツ (最新版 会員向け) |
実験のコツ ページへGo! |
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ブロッティングの実技やブロッティングの確認方法などを、実際のブロッティング実験を報告する形で説明しました。特に、転写ムラを起こさせないためのテクニックは必見です! (画像クリックでPDFをダウンロード出来ます) |
ウエスタンブロッティングの発光検出におけるトラブルシューティングをまとめました。検出結果から予想される失敗の原因を分かりやすく解説します。 (画像クリックでPDFをダウンロード出来ます) |
ウエスタンブロッティングの検出を発光検出によって行う場合のコツをまとめました。特に発光検出を冷却CCDカメラで行うための高感度化や撮影テクニック等解説しています。 (画像クリックでページへ移動します。ログインして閲覧ください) |
タンパク質の電気泳動、ブロッティング、発光検出による活性酸素・抗酸化能測定など各種実験のコツを解説した資料をダウンロードいただけます。 (画像クリックでページへ移動します) |
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アトーのセミドライ式ブロッティング装置
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アトーのブロッティング試薬・消耗品 (膜染脱色試薬)
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アトーのブロッティング試薬・消耗品 (ブロッティングバッファー)
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アトーのブロッティング試薬・消耗品 (ブロッキング試薬)
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アトーのブロッティング試薬・消耗品 (ウォッシュバッファー)
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アトーのブロッティング試薬・消耗品 (HRP用検出試薬 発色)
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アトーのブロッティング試薬・消耗品 (HRP用検出試薬 発光)
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アトーのブロッティング試薬・消耗品 (リプローブ試薬)
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