タンパク質定量 総タンパク質量をブラッドフォード 法で定量するためのキットです。ブラッドフォード 溶液、標準タンパク質(BSA、BGG)、界面活性剤の干渉を低減する希釈溶液 からなります。

WSE-7510 EzBradford Protein Assay Kit

WSE-7510EzBradford Protein Assay Kit(イージーブラッドフォードプロテインアッセイキット) 左からBSA Standard(10 mL)、BGG Standard(10 mL)、Bradford Reagent(500 mL)、Protein Diluent(50 mL)
WSE-7510EzBradford Protein Assay Kit(イージーブラッドフォードプロテインアッセイキット) 左からBSA Standard(10 mL)、BGG Standard(10 mL)、Bradford Reagent(500 mL)、Protein Diluent(50 mL)
BSAまたはBGG Standardの検量線と界面活性剤の阻害効果の低減 BSA またはBGG Standard の希釈系列を96 ウェルプレートで測定した検量線。Protein Diluent の添加によりSDS の阻害効果を最小限に抑えて定量できたことを示す。
BSAまたはBGG Standardの検量線と界面活性剤の阻害効果の低減 BSA またはBGG Standard の希釈系列を96 ウェルプレートで測定した検量線。Protein Diluent の添加によりSDS の阻害効果を最小限に抑えて定量できたことを示す。
WSE-7510EzBradford Protein Assay Kit(イージーブラッドフォードプロテインアッセイキット) 左からBSA Standard(10 mL)、BGG Standard(10 mL)、Bradford Reagent(500 mL)、Protein Diluent(50 mL)
BSAまたはBGG Standardの検量線と界面活性剤の阻害効果の低減 BSA またはBGG Standard の希釈系列を96 ウェルプレートで測定した検量線。Protein Diluent の添加によりSDS の阻害効果を最小限に抑えて定量できたことを示す。
タンパク質定量試薬キット

ブラッドフォード法により総タンパク質量を定量する試薬キットです。
界面活性剤含有サンプルでも、Protein Diluentの添加により界面活性剤の阻害を低減して測定できます。
もちろん還元剤やキレート剤含有サンプルはProtein Diluent無添加で測定可能です。

製品名 WSE-7510 EzBradford Protein Assay Kit
コード 2332382
価格 ¥20,800

製品概要

  • 細胞・組織・菌体等からの抽出タンパク質の定量
  • 電気泳動サンプルのタンパク質量の定量
  • ブラッドフォード法による総タンパク質定量キット
  • 迅速に簡便に精度よく検出可能
  • 還元剤やキレート剤による阻害効果なし
  • 界面活性剤の影響を低減するProtein Diluentが添付
  • 検量線用の標準タンパク質が添付(ウシ血清アルブミン(BSA)、ウシγグロブリン(BGG))
  • 1液試薬システム
  • タンパク質と混合してすぐに検出(595nmの吸収を測定)

データ・資料

ブラッドフォードアッセイ法の原理

ブラッドフォード法※は、総タンパク質の濃度測定に最もよく用いられる手法で、簡単かつ迅速に結果を得ることができます。ブラッドフォード試薬にはトリフェニルメタン系の色素であるCoomassie Brilliant Blue(CBB-G250)が含まれており、タンパク質の塩基性アミノ酸(Arg,Lys, His)や N 末アミノ酸と静電的に相互作用、または芳香族アミノ酸と疎水性相互作用をします。CBB-G250 とタンパク質が非共有結合により結合すると、反応液の色調(極大吸収波長)が465 nm(茶褐色)⇒ 595 nm ( 青色) に 変化します(グラフ参照)。タンパク質とCBB-G250が結合した状態である、波長595 nm の吸光度を測定し、標準タンパク質により作成した検量線から、サンプルのタンパク質濃度を換算します。ブラッドフォード法は簡便な方法ですが、タンパク質の種類や共存する他の化合物によって吸光度が影響を受ける場合があります。特に界面活性剤は、CBB-G250 がミセルに取り込まれるため、タンパク質との結合が阻害され、定量が妨げられることが知られています。
WSE-7510 EzBradford Protein Assay Kit は界面活性剤の影響を最小限に抑えて、総タンパク質量をブラッドフォード法で定量するためのキットです。ブラッドフォード溶液、標準タンパク質 (BSA、BGG)と、界面活性剤の干渉を低減するためのタンパク質希釈溶液が含まれています。定量範囲の目安はスタンダード法で10 ~ 2,000 μg/mL、低濃度測定法で1~ 50 μg/mL です。

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界面活性剤入りでも感度よく定量可能

BGG Standard の希釈系列に、終濃度0.5% SDS(BGG_SDS)、または20 mM DTT(BGG_DTT)を添加し、EzBradford Protein Assay Kit でタンパク質量を定量した結果を示しています。DTT による阻害は見られませんでしたが、0.5% SDS を添加したBGG は呈色に影響があり、定量が阻害されました。SDS 含有BGGにProtein Diluent を添加すると(BSA_SDS_Diluent)、SDS による阻害が低減され、無添加のBGG と同様に直線性良く定量できたことが示されました。このようにEzBradford Protein Assay Kit は界面活性剤の阻害を低減して定量できます。

 

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呈色反応は約一時間安定  

EzBradford Protein Assay Kit による呈色反応の安定性を調べるために2 分おきに1 時間測定した結果、タンパク質濃度に関わらず測定値は一定であり、反応開始から約1 時間は安定なことが判ります。

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共存物質の許容濃度

下表はタンパク質定量試薬の反応系に影響を与えない、サンプル溶液中に含まれる共存物質の許容濃度をまとめた表です。タンパク質の種類や濃度、試薬の組み合わせ やpHなどにより、下表に表示された濃度以下でも、反応系に影響を与える可能性がありますのでご注意ください。

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製品仕様

型式・名称 WSE-7510 EzBradford Protein Assay Kit(イージーブラッドフォードアッセイキット)

キット内容

① Bradford Reagent(ブラッドフォード溶液) ︓500 mL 
② Protein Diluent(タンパク質希釈溶液)︓50 mL
③ BSA Standard(2 mg/mL ウシ血清アルブミン)︓10 mL
④ BGG Standard(2 mg/mL ウシγグロブリン)︓10 mL

容量

約2,500ウェル分

サンプル容量

《スタンダード法》
タンパク質サンプル:10 µL/ウェル、ワーキング試薬:200 µL/ウェル 
《低濃度領域》
タンパク質サンプル:50 µL/ウェル、ワーキング試薬:150 µL/ウェル

保存方法

遮光冷蔵

輸送時温度

冷蔵輸送

保存期限

1年(製造後、未開封)

価格表

Prices are for domestic orders only.
製品コード 製品名 価格 数量
2332382 WSE-7510 EzBradford Protein Assay Kit(イージーブラッドフォードアッセイキット) 1セット 20,800円
Prices are for domestic orders only.

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カタログ

取扱説明書

SDS