ゲインによる感度調整は、ビニングとは異なり、画像解像度を損なうことなく感度そのものをあげることができます。
　　
10ng/ レーンからの1/2 希釈系列で泳動したトランスフェリンタンパク質を、抗トランスフェリン抗体でウェスタンブロッティングした結果を示しています。HRP発光基質と反応後に発光撮影イメージです。
　　
【実験条件】
ゲル： M-520L
サンプル： ヒトトランスフェリン　(左から1 ng/レーンからの1/2希釈系列）
転写条件： QBlot W, 24V, 15分
ブロッキング：EzBlockCAS, 30分間
抗体：
1次抗体：抗ヒトトランスフェリン ウサギポリクローナル抗体
2次抗体：HRP標識抗ウサギIg抗体
発光検出：EzWestLumi plus
撮影装置：LuminoGraphⅠCMOS
露光時間：1 min

HeLa細胞抽出タンパク質に1レーン当たり０～5 ngのヒトアルブミンを添加したサンプルをu-PAGEL Hで泳動分離し、QBlot Miniにより転写して、PVDF膜上のトータルタンパク質をEzStain AQua MEMで検出しました。抗ヒトアルブミン抗体を使用してウェスタンブロッティングを行い、EzWestLumi plusにより発光検出しました。上図はLuminoGtaphⅠCMOSで撮影したトータルタンパク質（明視野）とターゲットタンパク質（発光）のイメージです。グラフは各画像データをCSAnalyzer 4で解析し、全タンパク質のシグナル値をもとに、アルブミンの量をノーマライズした結果です。7 pg~5000 pgまで３オーダーの広い濃度範囲のアルブミンを理論値に近似したシグナル強度で検出することができました。LuminoGraphⅠCMOSは低濃度の微弱な発光を高感度に検出できる上に、高濃度のタンパク質も飽和することなく、広いダイナミックレンジで撮影することができます。

DNAのサイズマーカーを泳動し、蛍光試薬で３０分間染色したゲルを、撮影した結果を示しています。
　　
【実験条件】
ゲル： EHR-T7.5L
泳動バッファー：EzRun TG
サンプル： 各種DNA 分子量スタンダード
ゲル染色： EzFluoroStain DNA
EzPreStain DNA ＆ RNA
撮影装置： LuminoGraph Ⅰ CMOS
フィルター：YA-3（オプション）
光源： CyanoView（オプション）
撮影時間： EzFluoroStain DNA 　20 ms
EzPreStain DNA ＆ RNA　50 ms

CBB染色（EzStain AQua）したゲルを、表示した光源とフィルターの組み合わせで撮影した画像を示しています。CBB染色ゲルは、撮影後にCS Analyzerで 疑似カラー処理を行いました。
　　
【実験条件】
ゲル：P-R16.5S（トリシンゲル）
泳動バッファー：EzRun T
サンプル： ニワトリ筋抽出液, EzStandard Ⅱ ,
EzStandard LMW, EzProtein Ladder
ゲル染色：EzStain AQua
撮影装置：LuminoGraph Ⅰ CMOS
フィルター：ND-0.1（オプション）
光源：FLAT-Viewer（オプション）
撮影時間：300 ms