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代表メッセージ

代表メッセージ

 ATTOは1964(昭和39)年、東京オリンピックや東海道新幹線開業で日本中が沸いた年に設立されました。折から生物化学分野を志望する学生・研究者が目立って増え始め、この分野の研究が勢いづきはじめた時代-その後の分子生物学やライフサイエンス・バイオテクノロジーの発展に続く『バイオの夜明け前』の時代でした。
 その頃、海外留学帰りの先進的研究者から「現地では生化学関連分野には特定技術を追求しサービスを行う専門的な企業があり、それらによって研究が支えられている。日本でもそのような専門的な研究支援企業が必要とされるようになるだろうから、小規模でもスタートしてはどうか」というアドバイスをいただきました。これが当社の創業の契機となりました。
 それからほぼ50年間、ATTOは広くライフサイエンス・バイオテクノロジー分野の研究者のご支援ご愛顧に支えられ、主に生体物質の分離・分析にかかわる研究のツールを提供して参りました。

 

 当初はクロマトグラフィーや電気泳動関連製品の開発に特化し、やがて『電気泳動のATTO』としてご評価を頂けるようになりました。現在は既製ゲル・試薬から泳動装置・画像解析装置までの多様な製品の生産供給体制を整え、大学、公的研究機関・施設や製薬・食品・化学メーカーなどにおける生体関連物質の分離・分析研究に製品をお届けし、国産トップブランドのひとつとしてのご評価をいただいております。
 一方日本の経済的な発展にともない製品はODAのような対外援助スキームに組み込まれ、海外の大学・研究機関においてもATTO製品が使用され始めました。最近は特にアジアで利用が拡大しつつあり、2009年にはATTO Koreaを設立しました。

 

 こうした電気泳動関連製品の開発・生産・供給の実績と経験をベースに、ATTOは生体物質の超微弱発光計測技術を次の柱とすべく、ほぼ20年間その技術開発にあたってきました。生体物質計測が細胞内に及ぶことになり『細胞に優しい発光』を使うことが必須として、「蛋白から細胞へ」の流れを支援する研究開発の中から「細胞に優しく、細胞を破壊せずに多くの情報を得る」ための『発光計測製品』が生まれました。
 時代はDNAから蛋白へ、蛋白から細胞へ、細胞から器官へと研究が進んでおりますが、微弱発光計測技術により細胞や器官、組織の研究の進展や拡大が加速されると想定されています。これからATTOは、従来の開発技術をベースに『iPS細胞』研究にも貢献できる技術製品開発を志向していきます。
 これまでの技術開発には、国による産官学連携研究開発推進策支援を得て、当該分野における世界一流の研究機関・研究者のご指導ご協力を頂き、経営資源乏しい小企業単独ではなしえない成果を上げ、関連知的財産権も確立できました。

 ひるがえって戦後日本が世界一流の経済大国になりえたのは、当時の米国等の先進国に「追いつけ追い越せ」とする研究開発投資への産業界・学会・官界にわたる共通のコミットメントが最大の基底要因だったと思われます。
 日本が一流の座から転落しつつある現在、経済大国・一流国の再来をもたらしてくれる最有力要因は国レベルの科学技術振興投資でしょう。転落の真因は日本が、戦後積み重ねてきた研究開発のリターンとしての「果実収穫に専念」するあまり、果実をもたらした研究開発を躊躇してきたことにあり、新興国のキャッチアップを招来している原因でもあるのではないでしょうか。一方、科学技術の根底を支える日本の科学技術予算の多くが、海外に流出している問題を指摘する識者の声も高まりつつあります。

 この現況から、国主導の産官学にわたる次世代連携研究には大きな期待があります。
 ATTOは生体物質分離解析技術やこれをベースに展開中の超微弱光計測技術とともに、iPS細胞研究分野でも先端的、独創的なご研究に少しでも貢献できますよう、今後とも日本発の研究支援企業として存在理由を追及して参ります。 

 

 引き続き相変わりませずご愛顧、ご支援を賜りたく心からお願い申し上げます。

平成25(2013)年8月

アトー株式会社

代表取締役社長

山田 重満

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